「プラントデータ解析と立式」
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プラントデータ解析: 研究開発段階あるいはラボ実験においては、関心のある変数間の関係を検討するために操作条件をかなり絞った検討をするのが一般的であり、原料モル比が反応選択率に及ぼす影響を見ようとすると、他の要因(温度、圧力、触媒量等)を一定にして実験を行います。ところが、プラントにおいては リサイクルの影響で変数を一定にできない場合、原料や触媒ロットで毎回同じ条件ではない場合、装置の汚れの蓄積で状況が変化する場合、用役等の変動による 各種の外乱があるために、本来は強い相関のある変数だけを取り出してもはっきりと関係がわからない場合がきわめて多いという特徴を持っています。このようなデータは解析しにくい反面、広い条件でのプラントの実際の挙動を示しているので、これを有効に解析することが出来れば、プラントの安定運転や品質・収率 の向上を図ることが出来るという面を持っています。この講習会では、プラントデータの特徴を考慮した解析方法を演習により学びます。
立式: プロセスシミュレータをはじめとする各種ソフトウェアの発展により蒸留をはじめとするいくつかの分野では式を立てることなく厳密な計算が可能になっています。しかしながら、スケールアップ検討、反応のメカニズム検討、粉体操作、プラントのトラブル解析、多くのバッチ操作などでは式を立ててデータを考察するということが大変有効です。蒸留操作においても、相平衡の理解や効果的な分離条件の考察には関連している基礎式を理解していることが不可欠です。この講習会では、データ解析の基本であるモデル化のための立式について演習を行いながら解説します。
講習会では、Excelのソルバー機能・多変量解析機能と方程式解法ソフトEQUATRAN(当日インストール予定)を使用しますが、使用法については講習会の中で解説します。
- 日時
- 2015年3月3日(火)、4日(水)9:30〜16:30
- 会場
- 東京神田 学士会館
- 定員
- 15名様
- 受講費用
- お一人様 105,000円(消費税込)
- その他
- USBドライブ付きのパソコン(Excelソルバーとデータ解析がインストールされているもの;プログラムインストールのためadministratorの権限があるもの)と事前にお送りする講習テキストをご持参下さい。